第三者評価の現場で見えてきた園運営の20の疑問
12:事故のたびにルールが増えていきます。本当に安全な園になっているのでしょうか?
P(Prologue)まずはじめに
まずは、新しいルールを増やす前に、既存のルールがなぜ作られたのかを確認してみてください。目的が分からないまま増えたルールは、守りにくくなります。一つの事故に一つのルールを足すのではなく、今ある仕組みで防げなかった理由を見ることが大切です。
S(Sight)現状をいくつかの角度から確認する
ルールが増えることと、安全性が高まることは同じではない。事故後の追加ルールが、現場で守れるものか、別のリスクを生んでいないかを見る。
確認したい3つのこと
□ 増えたルールの目的を職員が説明できるか
□ そのルールが現場で無理なく守れるものになっているか
□ ルールを増やす前に、環境や流れを見直しているか
L(Line)背景をほどいてみる
事故の原因には、環境、配置、情報共有、経験差、時間的余裕、手順、子どもの発達などが絡む。行動を禁止するだけでは根本要因が残ることがある。
T(Turn)向かいたい先を確かめる
事故のたびに禁止事項を増やすのではなく、職員がルールの目的を理解し、環境や子どもの姿に応じて安全な判断ができる状態を目指す。子どもの経験を守りながら、重大な事故を防ぐ安全文化を育てていく。
O(Outlook)未来につながる一歩を決める
園が大切にする安全と、子どもの主体性や経験を支える保育の在り方に照らして、ルールの目的を確認したうえで、小さなアクションを考える。一例として、既存のルールを一つ選び、何を防ぐためのものか、現場で無理なく守れるか、環境の見直しで対応できないかを確認する。
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書いた人
よねだ保育園サポート 米田 太郎(プロフィールはこちら)
第三者評価の評価者として保育園の現場に関わりながら、園運営や職員育成、計画づくり、記録の活用などを支援しています。
自園の場合はどう考えればよいか、整理が必要なときはご相談ください。