第三者評価の現場で見えてきた園運営の20の疑問
18:保護者の要望には、どこまで応えればよいのでしょうか?
P(Prologue)まずはじめに
まずは、応えるか断るかを決める前に、その要望の背景を聞いてみてください。要望そのものには応えられなくても、不安や困り事 に別の形で対応できることがあります。理解することと、要望どおりに対応することは分けて考えられます。
S(Sight)現状をいくつかの角度から確認する
要望を「応える・断る」の二択で考えない。その要望の背景にある不安、期待、困り事を理解することと、要望どおりに対応することは分けて考える。
確認したい3つのこと
□ 要望の内容だけでなく、背景にある困り事を聞けているか
□ 園としてできることと難しいことを分けて考えているか
□ 職員によって対応が大きく違っていないか
L(Line)背景をほどいてみる
家庭状況、情報不足、価値観の違い、過去の経験、説明方法、園内の対応差、信頼関係などが絡む。要望の言葉だけで判断しない。
T(Turn)向かいたい先を確かめる
要望に応えるか断るかだけで判断せず、その背景にある不安や困り事を理解しながら、子どもの利益、園の方針、公平性を踏まえて対応を考えられる状態を目指す。要望への対応だけでなく、ニーズの提案ができるよう、組織力を高める。職員による対応の差も小さくしていく。
O(Outlook)未来につながる一歩を決める
理念や保育方針、家庭と園が協働する在り方に照らして、要望に対応する際の判断基準を確認したうえで、小さなアクションを考える。一例として、一つの要望について背景にある困り事を聞き、園としてできることと難しいことを分けて伝える。
関連する「実務の知見」
書いた人
よねだ保育園サポート 米田 太郎(プロフィールはこちら)
第三者評価の評価者として保育園の現場に関わりながら、園運営や職員育成、計画づくり、記録の活用などを支援しています。
自園の場合はどう考えればよいか、整理が必要なときはご相談ください。