第三者評価の現場で見えてきた園運営の20の疑問
04:職員から意見が出ません。どうすれば主体的に考えてくれるようになりますか?
P(Prologue)まずはじめに
まずは、「何か意見はありますか」と広く聞くのをやめてみてもよいかもしれません。「今週、少し困ったことはありますか」「一つ変えるなら何ですか」と、答えやすい小さな問いから始めてみてください。
S(Sight)現状をいくつかの角度から確認する
「意見がない」のではなく、意見を言う必要性や安全性を感じていない可能性もある。主体性を発言量だけで測らず、日常の判断や工夫にも目を向ける。
確認したい3つのこと
□ 職員が答えやすい具体的な問いになっているか
□ 意見を言ったあと、その意見がどう扱われたかが返されているか
□ 会議以外にも、職員が気づきを出せる場面があるか
L(Line)背景をほどいてみる
心理的な安全性、過去に意見が扱われた経験、上下関係、問いの大きさ、時間不足、決定権の不明確さなどが絡む。求め方そのものが答えにくい場合もある。
T(Turn)向かいたい先を確かめる
職員が求められたときだけ意見を述べるのではなく、日々の気づきや疑問を言葉にし、園の課題や保育の方向について自分なりに考えられる状態を目指す。出された意見がどのように扱われたかも共有される組織にしていく。
O(Outlook)未来につながる一歩を決める
理念や目指す職員集団の在り方に照らして、職員に何を考え、どこに主体的に関わってほしいのかを確認したうえで、小さなアクションを考える。一例として、「何か意見はありますか」ではなく、「今週、少し困ったことはありますか」、「うまくいったなど、うれしい報告はありますか」など、答えやすい問いを一つ投げかける。
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書いた人
よねだ保育園サポート 米田 太郎(プロフィールはこちら)
第三者評価の評価者として保育園の現場に関わりながら、園運営や職員育成、計画づくり、記録の活用などを支援しています。
自園の場合はどう考えればよいか、整理が必要なときはご相談ください。