第三者評価の現場で見えてきた園運営の20の疑問
13:不適切な保育を防ぐには、職員を厳しくチェックするしかないのでしょうか?
P(Prologue)まずはじめに
チェックだけでは防ぎきれないと思います。まずは、職員が日常の中で「この対応でよかったのだろうか」と迷ったことを、安心して話せる場 を作るところから始めてみてください。問題が大きくなる前の、小さな違和感を共有できることが重要です。
S(Sight)現状をいくつかの角度から確認する
監視を強めることだけが予防ではない。不適切な行為が起きる前の迷い、疲労、孤立、相談しにくさ、保育観のずれにも目を向ける。不適切な行為を考えるだけでなく、好ましいと思える関わりについても確認する。
確認したい3つのこと
□ 好ましい関わりについて意見を出し合ってみる
□ 疲れや忙しさで余裕がなくなっている場面がないか
□ 気になる関わりを見たときに、早めに共有できる雰囲気が、対話の場はあるか
L(Line)背景をほどいてみる
人員体制、業務負荷、組織風土、指導方法、経験不足、感情の余裕、子どもの理解、管理職への相談経路などが複合的に関わる。
T(Turn)向かいたい先を確かめる
職員を監視することだけに頼らず、日常の小さな迷いや違和感、余裕を失っている状態を早い段階で共有し、子どもの権利に照らして関わり方を考え直せる組織を目指す。気になることを隠さずに話せる状態をつくる。
O(Outlook)未来につながる一歩を決める
子どもの権利や尊厳を大切にする理念、目指す保育の在り方に照らして、職員が迷いを共有できる組織の姿を確認したうえで、小さなアクションを考える。一例として、日常で判断に迷いやすい場面を一つ取り上げ、責任追及ではなく 、どのような関わりが考えられるかを話し合う。
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書いた人
よねだ保育園サポート 米田 太郎(プロフィールはこちら)
第三者評価の評価者として保育園の現場に関わりながら、園運営や職員育成、計画づくり、記録の活用などを支援しています。
自園の場合はどう考えればよいか、整理が必要なときはご相談ください。