第三者評価の現場で見えてきた園運営の20の疑問
20:園長が頑張らないと回らない状況を、どう見直せばよいのでしょうか?
P(Prologue)まずはじめに
園長が頑張ること自体が悪いわけではありません。まずは、園長が日常的に行っている仕事の中から、「 情報を共有すれば他の職員も担えそうなこと」を一つ探してみてください。すべてを任せるのではなく、一部分を渡すところから始めると、職員が考え、判断する機会にもつながります。
S(Sight)現状をいくつかの角度から確認する
園長が頑張ること自体を問題にせず、その頑張りが組織の力を育てているか、園長にしかできない仕事を増やしているかを見る。
確認したい3つのこと
□ 園長にしか分からない仕事が増えすぎていないか
□ 職員が判断を経験できる場面があるか
□ 園長が手を離せない理由を、仕事ごとに確認しているか
L(Line)背景をほどいてみる
権限委譲、情報の集中、職員の経験機会、失敗への不安、役割分担、意思決定のルール、後継者育成などが絡む。園長個人の性格だけの問題ではない。
T(Turn)向かいたい先を確かめる
園長だけが情報や判断を抱えるのではなく、職員が役割に応じて考え、判断し、園の運営を一緒に担える組織を目指す。園長の頑張りを、職員の経験や組織の力が育つ方向へつなげていく。
O(Outlook)未来につながる一歩を決める
理念や中長期的に目指す組織の在り方に照らして、園長と職員がどのように役割を担いたいのかを確認したうえで、小さなアクションを考える。一例として、園長が日常的に行っている仕事の中から 、情報を共有すれば職員が一部を担えそうなものを一つ選び、必要な判断基準と確認方法を伝えて任せる。
書いた人
よねだ保育園サポート 米田 太郎(プロフィールはこちら)
第三者評価の評価者として保育園の現場に関わりながら、園運営や職員育成、計画づくり、記録の活用などを支援しています。
自園の場合はどう考えればよいか、整理が必要なときはご相談ください。