第三者評価の現場で見えてきた園運営の20の疑問
02:マニュアルを作っても読まれません。どうすれば使われるマニュアルになりますか?
P(Prologue)まずはじめに
まずは、全体を読ませようとしなくてもよいと思います。実際の業務や研修、事故対応などの場面で、必要なペー ジを一つ使ってみるところから始めてみてください。使う機会が生まれることで、読まれるマニュアルに近づいていきます。
S(Sight)現状をいくつかの角度から確認する
読まれないことだけを問題にせず、必要なときに使える状態かを見る。マニュアルは最初から最後まで読む本ではなく、迷ったときに判断や行動を助ける道具とも考えられる。
確認したい3つのこと
□ 職員がマニュアルを見る場面が実際にあるか
□ 必要なページにすぐたどり着ける状態になっているか
□ 最近、マニュアルを使って確認した出来事があるか
L(Line)背景をほどいてみる
内容量、検索しやすさ、現場とのずれ、更新方法、研修との接続、誰が使うかの曖昧さなどが影響する。どのような経緯で作られてきたのかを確認する。読まない職員の問題ではなく、使う場面が設計されていない可能性や役割を終えたマニュアルもある。
T(Turn)向かいたい先を確かめる
マニュアルを、保管しておく資料ではなく、職員が判断に迷ったときや、園として大切にする対応を確かめたいときに、実際に使える道具にしていく。現場で使われた経験をもとに、内容が更新されていく状態を目指す。
O(Outlook)未来につながる一歩を決める
理念や目指す保育の在り方に照らして、マニュアルによって何を守り、何を共有したいのかを確認したうえで、実際に使う小さなアクションを考える。一例として、安全や保育の質に関わる項目を一つ選び、研修や実際の事例を振り返る際に、そのページを使って確認する。
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書いた人
よねだ保育園サポート 米田 太郎(プロフィールはこちら)
第三者評価の評価者として保育園の現場に関わりながら、園運営や職員育成、計画づくり、記録の活用などを支援しています。
自園の場合はどう考えればよいか、整理が必要なときはご相談ください。